安藤さん図書館建築ニュース感想メモ

図書館利用者として、気になるニュースへのメモ書きがある。
乙女なフワフワ感想だし、データはないから、説得力はない。さらに、思考内容も論文コピペだ。それでも、やっぱり出す。

9月19日頃のニュース。
<建築家>安藤忠雄さん、大阪市に図書館寄贈 寄付募り設計(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170919-00000046-mai-soci 

お友達さんに空犬さんのことを教わる。空犬さんという方の記事が論点が整理されている気がする。

子どもたちに必要なのは立派な施設だろうか | マガジン航 [kɔː]
https://magazine-k.jp/2017/10/06/what-is-ideal-library-for-children/

空犬さんの主張は、3つだ。
一つめは、安藤さんが今回の件を思い立ったという「新聞や本を読まない子どもが増えている」のかという問題について。
二つめは、子ども向けの施設をつくったとして、その利用率に影響の大きい対象年代の人口減少がどの程度考慮されているのかについて。
三つめは、安藤さんが寄付されるのは施設のみで、《蔵書集めや運営費用も企業や市民からの寄付を広く呼びかける》とされている点について。

 どれも納得できる内容だった。いろいろなデータを上げて、安藤さんの意見について、見解を述べている。
 この意見に対して、私は、安藤さんのことを感覚で述べる。安藤さんは気持ちだけが先行している気がする。彼の気持ちは良いことなのだけど、本当にそうなのだろうか。

 安藤さんの言葉や気持ちを見たら、『子どもに図書館が必要』は、とても素晴らしい考えだと思う。そういう考え方を大事にしたい。
 けれども、安藤さんは、図書館の建築は、学んだことがあるのだろうか。それと、実際にあった、大阪が国際児童文学館を縮小した事例を調べたことがあるのだろうか。そして、今ある図書館の維持とか、自治体での位置付けとか、それを支える人間の生活とかの数値的なデータを知っているのだろうか。
以下は想像したことだ。行政とか公共サービスは、そもそも公共サービスを維持する人間の人口減少とかで、自治体にお金がまかえなくなっている。無料だから、低価格だから、さまざまな人が利用する。それは、一面には優しいけども、一面には優しくない。そういう公共サービスを維持するために、人件費をおさえるということも出てきた。だから、公共サービスは、あらゆる手で外部に必要性をアピールしなきゃいけない。自力で、人目を集める取り組みをしている。これは、公共というサービスがほとんどそうかもしれない。
 公共サービスは行政のするものだけじゃない。例えばJRとか、近鉄や各種鉄道や空路なども公共サービスに含むだろ。あと、他の各都道府県のバス会社、そして、調べると病院もそうだし、公民館もそう。福祉施設もそう。なんというか、困った時に助けてもらえる施設全体をさして、公共サービスというのかもしれない。それらは、今までは自治体の援助を受けてきた。けれども、自治体も事業にお金が回せなくなって、民営化したり、経費を下げたりしなきゃやってられへん。そして、多分、行政が行う公共サービスを支える人間にお金は回さなくていいやとなった。また、今まで頑張っていたからお金を出さなくていいよの、年齢層も増えたから、税がそんなに取れないと思う。それなのに、サービスは変わらない。そうしたら、他の営利を求める企業も、行政がそうするからと、支える側に人に、きちんとお金は出さないとなっていったのかもしれない。
 誰が悪くしたわけではないけど、生きてた人がいろいろ無視した結果だ。だって、常に私が小さい頃には人口減少が教科書に載っていた。
 こういう考えは、あくまで、想像だから、データはない。お金は寄付頼りにも、疑問だ。寄付で成立するサービスもあるけど、それは十分な説明や、背景が理解されているからだ。
 何回も書くが、安藤さんは、公共図書館の現状や、公共サービスの背景を理解して、図書館を作ろうとしているのだろうか。きちんと、お金を寄付で補うために説明が出来るのだろうか。支える人を支えるサービスがあり、子どもが少なくなるだろう、さまざまな将来を見越しているのだろうか。
 
 大阪国際児童文学館の廃止のことは、大阪府のホームページにある。こちらは、平成23年度11月30日に更新がされている。
大阪府財政再建プログラム試案」http://www.pref.osaka.lg.jp/gyokaku/zaiproshian/index.html
 プログラムの概要を個人的に意訳する。
 大阪の財政は非常に困難な状況にある。そこで、収入の範囲内で予算を組もうと決めた。そのために、府が財政改革チームで財政再建の案を作った。これを元に、府内の市町村全体でも、同じように取り組ませる。だから、市町村の関係部局とも話して、市町村を含めた財政再建案を作る。実施する。

この試案の資料一覧でピックアップするのは、「財政再建プログラム試案資料 (出資法人)」のpdfだ。これは、"大阪府改革プロジェクトチーム "により作られた。
PDFの43ページに、大阪国際児童文学館の資料がある。それによれば、
" 館や法人が担う機能は維持する必要があるが、蔵書収蔵スペースの問題や効率性を高めるという観点から図書館へ蔵書を移転し、法人は廃止 "と、平成21年度に決まった。

そもそも、大阪国際児童文学館とは、一般財団法人 大阪国際児童文学振興財団が運営する施設だ。
http://www.iiclo.or.jp/m2_outline/01_organization/index.html
 法人は、児童文学等児童文化に関する図書その他の資料の収集、保存、活用及び研究ならびに国際交流に係る諸事業を行うことにより、大阪の児童文化の振興に資し、もって児童の健全育成に寄与することを目的としている。

ここには、効率性というのは出てこない。効率性って、なんだ。

Ciniiで「公共施設 効率性」というキーワードで検索した。

以下のような論文かヒットした。
CiNii 論文 - 公共サービス改革と公共的対話について : 討議・熟議の研究を考慮した行政学に向けて
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009877428

気になるので論文の一部を自分なりに、解釈して書いてみる。引用ではない。
 論文によると、公共サービスを受けたい人は一般的に無料とか、安いというのが良いと思うらしい。さらに、公共サービスという言葉はいろいろな学問分野にあるけど、ずっと曖昧なまま、使われてきた。90年代に、とりあえず曖昧だが、公共とは市民と行政が両方で有するという考えが出来た。それは、委託とかで、行政が担わないサービスも、公共施設などで行われて来たからだ。必ずしも、行政が担うものが公共サービスではない。あと、実際に必要な公共サービスを利用する層と、負担層は異なる。しかも、だいたい、サービスの実際を、負担する層は知らないことが多い。おそらく利用したことがないことや、それぞれの負担者の考え方による。公共サービスは、無料であることや、安さを維持するために、運営費の大半を占める人件費を削ることによって、サービスを提供する人間が低賃金になることは知られていない。公共サービス改革の現実的課題は、サービス削減による生活環境の変化の受け取り方による、それぞれの市民の人生観に関わる感情的なことに向き合う必要があることだ。意見を言いたい市民もいるけど、公共サービスはさまざまな人にとって多様に差異のある生活基盤を支えるものである。その該当するサービスが生活の何をどのように支えているのか 、または、阻害することもある。そういうことに目を向けないとわからない。
 ある公共サービスがある。それについて、必要とか、不要とかはそれに対して、個人が普通だという生活習慣や日常規範により、決まる。個人すべてに、公共だとして、押し付けてはならない。さらに、サービスの対象者が置かれている「生活」と、そのサービスをほとんど利用していない人の「生活」とのズレを互いに知らない。サービスも、そこまで深くは扱えていない。生活認識のズレは、しばしば感情的な摩擦を引き起こす。サービスを当然視する主張と,それを他の理由から大きく制約することを主張する人との,公共という考えのズレをこすりあわせる必要がある。
 高橋さんの論に従うと、ある公共サービスを非効率だと言う人は、それを利用したことがない。それを利用しないまま、自分の行動規範や規則、生活感覚で、捉えたら、サービスは不要になる。でも、利用してみたら、こんな困ったがあったり、こんなことが良いのだな、必要だなと思う。
 大阪児童文学館の廃止の理由を見ていたら、おそらく、"利用率の数字だけでお金がかかるからと判断した"と推測されても仕方ない。

 だから、安藤さんの建物も子どもが少なくなって、維持が出来なくなったら、利用で効率が悪い。だから、助けるのはやめよう。そうなるのじゃないか。