チラシの裏のメモ書き

嘘と本当もあるちゃんと言えないブログ

自分の不注意

 帰り道、住宅街を通る。家の軒先に座る年老いた方々が居る。道の反対側にも、同じような方がいる。日向ぼっこもかねて、話をされているようだった。
 通りすぎるのも話をじゃまするようで気が引けるが、頭を下げて通りすぎるようにしている。
家の中に居ても、一人だからコミュニティーを作っているのだろうと、思う。
 独り暮らしをしだしてから、職場の人とか、お客様としか話をしていない。だが、よく話をする方は限られてくる。家族とも、基本はLINEでの文章のやり取りだ。電話は、用事がないとかけない。
 唯一電話をする人とも、時間が合わなければ、電話をしない。SNSでは、書き込みをしているが、声は聞かない。
 よく話すスーパーの店員さんも居ない。というか、忙しげなスーパーの店員さんに話しかけれない。
 勉強会では、話しかけた。一時的な会話に終わる。基本は、一人だ。コミュニケーション不足だなと思う。
 実家に居た時にニュースで、孤独死などと聞いても、あまり、ピンとこなかった。 
 けれども、昨日、あることがあった。わかるような気がした。自分に、なんだか、ひびが入っている。家に帰れば一人だ。ひとりで、なんでも、処理しようとしている。
 昨夜、帰宅後、水回りの掃除をしていた。風呂にも入り、洗濯もした。いろいろと、落ち着いたのが九時過ぎで夕飯を食べていた。
 夕食後に食べようと、電子レンジで温めものをしていた。ぼんやりと、していた。   
 知らぬ間に電子レンジからモクモクと白い煙が出てきていた。あわてて中を開けた。真っ白な煙がはれると、おかずが、黒こげになっていた。
 煙が目にしみる。涙が出てくるが、仕方がない。そして、真っ白な電子レンジの中が黄土色になっていた。時間をおいて、そっと、器を取り出す。器に穴があいていた。火事にならなかったのが、不思議だ。煙たい。焦げ臭い臭いも、ひどい。仕方がないので寒空の下、部屋の窓を開けた。換気をした。
 寒いから、着こんだ。電子レンジの説明書を見た。しかし、対処が書いていない。
 レンジが冷めたので黄土色になった、電子レンジの中身を、白い布巾で拭いた。
 夜中までかけて、いろいろなもので、電子レンジの黄色い焦げをとろうとこすってみた。
 目と手が痛くなるばかりだった。洗剤を使ったので、手がカサカサになってしまった。レンジの中の色は薄くなった。容器は使えないので、捨てた。食べ物もダメになった。
 孤独では体は死なないけど、自分の不注意では死ぬかもしれないなと思った。
 手荒れは、手のクリームをぬった。
 寝たけど、寝たりなかった。