天岩戸の女神さん

天岩戸に隠った天照大御神さんは、お祭り騒ぎに騙されて、出てきたと神話は言います。
ちょっと、天岩戸に入った結崎さんがいて、どうしたら、出てきてくれるのか。
その人が居ないと仕事が回らなくて、その人への気持ちがずーっと頭の片隅にグルグルあった。
頼りすぎて、だから、いけなかったのかなとか、今さら、誠意を見せても遅いとか、怒りやら、悲しみやら、上との折衝やら……どうしたらいいのか。
仕事を任せきり過ぎて、誰もやり方が引き継いでいなくて、かわりが出来ないから、困っている。
うちの職場は一人の人に頼り過ぎで、その人が潰れる。私が採用になる前に、一人の重鎮さんが居た。だから、全員主体的に動けるシステム構築が出来ていなかった。後に、重鎮リーダーが居なくなって、みんな受動的だったから、システムが壊れた。
そのときに重鎮の下に居た、現場リーダーたちは、仕事量の重さに耐えきれずに仕事を役割制にふりかえた。
それを、手伝ったのが結崎さんだった。
今、現場の全員責任制、主体的に動くシステム構築を作ったのは、結崎さんだった。
がんばる人にかかる重さがあり過ぎだった。
あと、重鎮リーダーが居ても、居なくなったら崩壊やんという先例があるにも関わらず、似たようなことを、また繰り返している。
上は、わからないことは結崎さんに任せきりだった。
結崎さんの下の新人には、引き継ぎが出来ていなかった。
結崎さんが引きこもってしまい、仕事にならないことが出来ている。
一人の人に任せるのがあかんのに、それを繰り返している。
わたしは、バカじゃないのと自分に言いたい。
ちゃんと教えてもらっていたらと、思う。気持ちが収まらない。
上の人も任せきりだったから、わからない、わからない。
何をしとんだ、わたし。なんなんだ、わたし。
天岩戸をあけるには、どうしたらええんかな。結局、結崎さんが居なくても、自分たちなりにちゃんと考えて、動いていくシステムを作っていくしかないのかな。
でも、天岩戸の人は、笑っているのだろうか。悲しんでいるのだろうか。どうやったら、ええんかな。
天岩戸の前でちょっと、釆女さんみたいに踊ってみた。少し扉が開いたが、また、閉じられた。
もう私の職場が、その構成員の私がきっと、誰かを潰してしまう。
大袈裟に考えすぎだろうか。
職場の中で誰かが潰れる経験話は、人から聞いていた。職場のせいなのか、合わないせいなのか、わからない。
話に聞いたのは、後任の若手がうまく育たない職場だった。何人もの若手が、つぶれたり、ゆえあって去っていく。
残るのは経験は豊富だが、先がない高い年齢層ばかりだ。
若手を育てる余裕がなく、その若手を見守らずに、高いサービスを要求する回りの人間がよくないのか。
若手は弱いのだと高い年齢層は言うが、どっちなのだろう。
わからない。