チラシの裏のメモ書き

嘘と本当もあるちゃんと言えないブログ

体力しかない

図書館戦争」有川 浩/著(メディアワークス、2006年)
17歳の頃、図書館員になりたいと漠然と思っていました。本が好きで、本に囲まれて、仕事がしたかったのです。けれども、自分には体力ぐらいしか誇れるものがないと思っていました。
夢は、図書館に強い某国立大に進学し、国会図書館で働くというものがありました。しかし、高校で学校の勉強についていけなくなってしまい、その大学進学も諦めていました。 
その時に、図書館員さんのblogを見ていて、こちらの本に出会いました。図書館員さんも内部取材がしっかり出来ていると評されており、読んでみました。
この本を読むことで、私の世界が変わったとか、勉強が出きるようになったとか、そういう大それたものは、ありません。
ただ、一生懸命、昔助けてもらった王子さまを追いかけて、図書館員になり、防衛部に配属された女性の姿が眩しく思いました。
 本の中の世界では、図書館が政治から独立し、政府の弾圧に対して、言論を守る私的な組織として描かれていました。この世界では狩る側の政府機関も、応戦する図書館も、決して、正義の味方ではないことが強調されていました。言葉が規制され、その中で自分たちは、自分たちの図書館に入ってくる本だけでも守ることで、人々の思想、信条の自由を守るという考え方がありました。
 主人公は、すごく真っ直ぐに、体当たりで自分たちは正義のヒーローで、言論弾圧から本を守ると息巻いていました。私も、彼女に同調した考えを持っていました。その子どもっぽい正義感は、組織の一員として、図書館の中で活動するなかであっけなく、砕かれていきました。
 図書隊と、彼女の居た防衛部は、言われていました。図書隊は正義でない、また、内部でも考え方の違う人が居る、一枚岩ではない組織としても描かれていました。
 当時は、なぜ主人公が周りから怒られ、叱られるのか、わかりませんでした。しかし、体当たりの頑張りは認められていることは、よくわかりました。