チラシの裏のメモ書き

嘘と本当もあるちゃんと言えないブログ

味から思い出す

私は四人の女性たちから料理を作ってもらった。彼女たちの料理は、それぞれ、経験や、世代や、好みにより異なる。それは、自分が料理を始めてみてから、感じる。自分で食べてきた味を再現できない。思い出なら、語れる。母がよく、彼女のひ祖母の話を聞かせてくれた。そういう風になれるか。

アニメの名前に家族の女性を当てはめたけど、昔のアニメって、奥さんが専業主婦だと気づいた。サザエさん一家とか、むちゃくちゃ裕福な家庭だなと思う。

亡き祖母-おフネさん(父方、おそらく90代)は、病院のまかないさんで、食事作りに行っていた。家に居る時は田舎のおばあちゃん風(モンペ、手拭い帽子、エプロン)で、街に働きに出る時はたちまちお洒落なご婦人になった。友人に編んでもらった、濃いグリーンの帽子が似合っていた。根性論で、嫌なこともこなしてきた。厳しい人だ。
彼女の料理は、味の素(昆布から味をとるとか)作りから始める。彼女の料理は、特にお正月のおもてなし料理が絶品だった。野菜の旨味を引き出すのが、得意だった。

生きてる祖母-マープルさん(母方、おそらく80代)は、山際にすんでいる。彼女は、田舎のおばあちゃんだ。
調理に使う水は、山からわきでる水を使う。水道水と違うからか、ご飯がすごく美味しい。ご飯は単品でも、何杯でも食べることが出来る。山の祖母は、とっても謙遜して、『水がいいんだよ』と言う。水は大事だと思う。けれども、味は水でごまかせない。ご飯以外も、美味しい。彼女の料理は、ご飯を引き立たせる。漬物と、山野菜の料理が特に美味しい。

私の母-ミサエさんは、結婚してから調理をはじめた人だ。イレギュラーな料理をする。味は、正直、祖母二人には負ける。でも、美味しい。野菜ジュースと称して、黄色と赤色野菜をジューサーミキサーにかけて、野菜ジュースを作る。それをシチューや、カレーに入れたりする。他に、母は家庭用の『○○の素』を買う。それを使って、ちょっと変わった調理をする。和食、洋食、どっちも食べれる。私の舌に家庭の味を作ったのは、母だ。
ともかく、私の中では手芸の達人で、料理の好きキライをなくした人だ。でも、彼女は文化を感じること、例えば美術館に行くとかは苦手だ。音楽は、自分の若い頃の流行り歌が好き。アニメも好き。楽しいことが好き。

私の兄弟-ジャイ子さんは、レシピ通りの調理が好きな人だ。母にはレシピ通りに作って欲しいし、変なもの(レシピにないもの)は、入れないで欲しいと要求していた。早くから自分用に調理をしだして、レシピを忠実に再現していた。最初の頃はかなり材料を節約していたので、味が薄かった。最近は、薄味がなくなった。母と違い、レシピ通りの美味しさだ。彼女が、得意なのは洋食だ。
彼女は、自分用に似合う服をわかっている。あと、くじ運がめちゃくちゃ良い。

さて、私は、料理のセンスはない。見た目は、やぼったい。手芸は、苦手だ。料理は、自分が食べるのには、問題ない。人には、食べさせたことがほぼないので、なんとも言えない。私は限られた材料で調理をせねばならず、必然的にイレギュラーにならざるを得ない。

注……
フネさん-アニメ『サザエさん』、主人公か、番組タイトルのサザエさんの母、磯野フネさん。
昔の日本のお母さんという感じがする。
父方の祖母に、似ているから。
  
マープルさん-アガサ·クリスティーの探偵小説『ミス·マープル』シリーズに出てくる話好きな田舎のおばあちゃん。ジェーン·マープルのことです。でも、すごく聡明で人間観察が、趣味。

ジャイアン-アニメ『ドラえもん』の主人公のび太くんの、友達。本名は、剛田たけしだけど、みんなからそう呼ばれている。そして、うちの父のあだ名でもある。父も歌が苦手で、オレンジが似合うから。

ミサエさん-アニメ『クレヨンしんちゃん』の主人公·野原しんのすけの、母の名前。ミサエさんは、専業主婦な点が、母と違う。ただ、がんばるお母さん像が似ているから。

ジャイ子さん-アニメ『ドラえもん』の、剛田たけしの妹さん。ジャイアンの子どもだから、ジャイ子で。